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SDGs実践
東洋工機株式会社

真空吸着技術を用いて労働者の安全・安心と作業負荷の軽減に貢献

2021.03.05
真空吸着技術を用いて労働者の安全・安心と作業負荷の軽減に貢献

概要

実施の背景

製造現場では、作業時間短縮や作業効率を上げる為に各企業が努力をされています。働き方改革への取り組みと相まって、物流現場においても作業改善が必要とされています。

取り組み

下流工程で求められる導入しやすい真空吸着搬送装置を開発。

今後の展望

ホームページ通じてのユーザからの問い合わせの内容は多種多様であり、物流現場の悩みや作業改善の要求は幅広いと感じています。弊社としてはそれらの要求に応えるべく、真空吸着技術の深耕に取り組んでいきます。

実施の背景

製造現場から物流現場に作業改善の領域を拡大

▲玉掛け作業

弊社は、創業から40年以上大手製鉄所をはじめ建築、造船メーカ等の工場などのいわゆる上流工程の生産現場で板材などの搬送用真空吸着搬送装置(バキュームリフト)を多数納入してきました。
旧来、1000kg以上の板材(ワーク)を別工程へ移動する際は、クレーンにて行いますが、クレーンを操作する人と玉掛け(吊具のセット及び重心位置調整)をする人で、材料の長さや重さによっては2人~3人が必要となります。玉掛けやクレーンの操作に細心の注意を払わないと図の様な事故を起こす危険があります。
バキュームリフトを導入することによりこの玉掛け作業が不要となり、省人化による作業効率向上及び安全作業環境が実現できます。一方、生産現場の下流の物流現場に目を向けますと、業務量の増大、人手不足から、重量物を一人で我慢して運んだりせざるえない状況を目の当たりにしました。

そこで、重量物を安全・安心に搬送できる弊社の技術が、物流現場の労働者の安全・安心と作業負荷低減に貢献できるのではないかと考えました。

取り組み

物流現場の作業状況にマッチした真空吸着搬送装置の開発

▲弊社ホームページ 技術情報ページ

真空吸着搬送装置の駆動源として、工場内の搬送装置は電気や圧縮空気などを動力としていましたが、下流工程の物流現場では動力を取ることが難しいため、無動力式の真空吸着搬送装置を開発しました。無動力式の搬送装置は、エアーシリンダを真空発生装置としており、ロッドをクレーンなどで引っ張ることにより注射器の要領で真空を発生させます。 下流工程の物流現場は市場の裾野が広いことから、真空吸着技術自体の安全性、信頼性に疑問を持つ顧客も少なくありませんでした。 そこで、自社のホームページ内に「真空吸着とはなんぞや」のページを作り、装置の説明と信頼性の訴求を行いました。 弊社は親会社の東洋機械金属の受託生産が主力事業であるため、真空吸着装置の営業リソースが少ない状況です。 故に、ホームページからの情報発信に注力することで顧客からの問い合わせが増加し、WEB起点の販売体制・仕組みを確立しました。 真空吸着装置が現場で認知されるにつれ、顧客要望も多様化しました。 吸着・脱着の作業を遠隔で行える自動吸脱装置やクレーンのない現場でフォークリフトを使用して搬送できる装置など多様化するニーズに応えるカスタマイズ製品を拡充。 これらの開発過程で5件の特許を申請しました。弊社の真空吸着技術により、様々な下流工程の現場に対して労働者の安全・安心と作業負荷軽減に貢献できるようになったと感じています。

今後の展望

労働者の安全・安心な労働環境を促進する(SDGs8.8)ためにさらに真空吸着技術を深耕

▲無動力式バキュームリフトと同製品のカスタマイズ仕様

ホームページへのアクセスはエンドユーザからの直接の場合がほとんどであり、ユーザの物流現場での困りごとは事欠かない証左といえます。
下流物流現場向けへ投入した無動力式真空吸着搬送装置においてはコンペティターも存在し、弊社製品は後発品となりますが、コンペティター品は真空発生装置部の定期的なオーバーホールが必要でユーザにメンテナンス費用の負担を強いています。一方、弊社製品は、部品の汎用性も高くメンテナンスも容易なことからランニングコストの低減に寄与できます。
実際、導入頂いたユーザからはご好評をいただいており、別工場向けへのリピートオーダーを頂くなど拡販の芽吹きを感じています。
弊社としましては、引き続きホームページからの情報発信で真空吸着の信頼性訴求を続けていきながら、ユーザのニーズに応えるべく真空吸着技術の深耕に取り組んでいきます。
そして、物流現場などの現場作業の改善に資する商品・サービスを提供されている他の企業と連携すれば、現状よりも広い範囲のユーザに訴求できると考えています。
真空吸着技術は、SDGsターゲット8.8の労働者の安全・安心な労働環境を促進するためのコア技術として、様々な現場で労働者の安全・安心と作業負荷軽減に貢献できる技術です。

企業基本情報

住所 674-0092
明石市二見町福里523-1
創業 1966年07月28日
設立 1966年07月28日
売上 非公開
資本金 20,000,000円
従業員数 25-50名(2020年10月20日現在)
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